睡眠時無呼吸症候群患者において、CPAP装置を利用した治療を利用する方が増えているのをご存知ですか?
中高年になってくると特にですが、自分の旦那、身近な友人、友人の旦那など、あなたの周りに一人くらいはCPAP療法をしている方がいるのではないでしょうか?
その理由は、CPAP療法をしている方が右肩上がりに増えているからです。
CPAP機器のレンタル金額ベースでの市場規模は、2005年に122億円くらいだったものが、2010年時点で254億円と、2011年には281億円と、1年に20%ほどの割合で増えています。
そしてそれとほぼ同じ比率で、現在もCPAP市場規模は拡大しています。
ではなぜCPAP療法の市場規模が、そこまで増加しているのでしょうか?
CPAP療法の増加の理由
CPAP療法をしている人が増加した理由は次の3つであると考えられます。
(1)CPAP療法は確実に効果が期待できるから
(2)医者がCPAP療法を勧めやすいから
(3)病院にとっても金銭的なメリットがあるから
CPAP療法は確実に効果が期待できる
CPAP療法は、機器を利用して酸素を体内に強制的に送り込む睡眠時無呼吸症候群患者の治療方法の一つです。
睡眠時無呼吸症候群は、基本的に何らかの理由で気道が閉塞されて発症する病気です。
しかしCPAP療法をすれば、強制的に酸素を取り込むことになるため、無呼吸の症状がおさまります。
このように聞くとCPAP療法は最高だと思うかもしれませんが、強制的に酸素を送り込むということは身体に少なからず負担がかかります。
毎月の通院とレンタル料、朝起きたときの喉の痛みと乾燥、対処療法なので完治はしない、CPAPのマスクの不快感、夏の暑さやムレなどが、CPAP療法が全てにおいて最高とは言えない理由の一部です。
次のようにCPAP療法のデメリットは、数多くあります。
『CPAPで睡眠時無呼吸症候群は完治しない!』
『CPAP療法で、無呼吸症候群は完治すると思ってしまう理由』
『CPAP療法だと朝の喉の痛みと不快感がすごいので、対処方法を考えてみました』
しかしCPAPのデメリットはあまり語られません。そして「睡眠時無呼吸症候群において確実に効果が見込める」という部分がピックアップされて広がっていくのです。
CPAP療法は医者が薦めやすい
先ほども書きましたが、CPAP療法は強制的に酸素を送り込むのでほぼ確実に効果が見込めます。
デメリットもたくさんあるのですが、「睡眠時無呼吸症候群において、ほぼ確実に効果が見込める」のはかなり強いです。
そしてCPAP療法は、患者の症状が一定の基準を満たしていれば保険が適用されます。つまり国で認められた治療方法です。
医者の立場に立って考えると、「確実な効果」と「国のお墨付き」のあるCPAP療法は、圧倒的にお勧めしやすいです。
日本では基本的には医者のいうことは絶対。医者に勧められると、もうほとんどやらざるをえません。
病院にとっても金銭的メリットがある
CPAP療法は、基本的には機器はレンタル。そして毎月病院に通院する必要があります。
CPAP療法を行う人は、ほぼ全て医療保険の適用を受けている人です。つまり医療費は大半の人が3割の負担です。
CPAP療法のレンタルなどにかかる費用は、一般的に月5000円ほどと言われています。3割負担で5000円となると、実際にかかっている費用は17000円弱です。
CPAP機器のメーカーとの取り分など詳しいところは分かりませんが、CPAP療法の患者は毎月確実に病院にお金を落としてくれます。これは病院の運営にとってはかなりありがたいことです。
まとめ
(1)CPAP療法は確実に効果が期待できるから
(2)医者がCPAP療法を勧めやすいから
(3)病院にとっても金銭的なメリットがあるから
これら3つの理由によって、CPAP治療はすごいペースで市場規模を拡大しています。
CPAP療法は、睡眠時無呼吸症候群患者にとっては確実に効果が見込める治療方法です。これは重度の睡眠時無呼吸症候群患者にとっては、すごくありがたいことです。
CPAP療法がダメだということは、絶対的にありません。
しかし医者や病院によりますが、裏があって薦めているということも多いにありえます。実際に着用時の不快感や毎月かかる費用のことなど、デメリットの部分をあまり詳しく知らずにCPAP療法を始めてしまう方もいらっしゃいます。
医者や病院も人間ですので、自分たちの利益のためだけに行動する場合もあることを心の隅に留めておいてください。
そしてCPAP療法は、対症療法であり、続けたからといってそれだけで完治する治療法ではないということをご自身で理解した上で、慎重に選択してください。

