世間的に睡眠時無呼吸症候群が広く認知されてきました。
でも睡眠時無呼吸症候群は本当に危険なのでしょうか?もし危険なのだとすれば、どこが危険なのでしょうか?
睡眠時無呼吸症候群は、自覚しにくいので危険
無呼吸症候群は睡眠中に起こるので、基本的に自分で直接気づくことができません。
また骨折などと違って、日常生活に実際に不便を感じることもほとんどありません。
睡眠時無呼吸症候群の患者が、集中力の欠如や寝不足で大規模な交通事故を起こすと、マスコミに大々的に「危険だ!」と取り上げられることもあります。
しかしそのような事故が起こるまでは、危険だという実感はありません。
もしかしたらあなたは、別に放っておいても別に何の影響もないだろ。
そんな風に思っているかもしれません。いや、そう思うのが普通なのかもしれません。
しかしこのようにすぐに実生活に影響が出ないところが、睡眠時無呼吸症候群が危険な理由の1つなのです。
骨折などの場合は、自覚症状があるので自分で行動を制限します。しかし睡眠時無呼吸は自覚がないので、かなり悪化するまで気づくことができません。
実際に何か事故が起こるまで気づけないということは、対策が練れないということです。無呼吸症候群の改善には、いかに早く自覚することができるかが重要です。
2つ目の理由に行く前に、少し人間の身体について知っておきましょう。
人間が生きるのに必要な要素
人間が生きていくのに必要な要素とは、なんでしょうか?
遊びや仕事なども必要だとは思いますが、もっと直接的に必要な要素を考えてみましょう。
私は次の5つだと思います。
・栄養
・酸素
・水
・睡眠
・気温
私たち人間は複雑なように見えますが、余計なものを取り除いていくと上記5つがあれば生きることができます。
逆に言うと、この5つの中のどれか1つでもなくなると人間は生きていけません。
ここで睡眠時無呼吸症候群のことを考えてみてください。
睡眠時無呼吸は、上記5つのうちの2つに直接的に大きな影響を与えています。
ではその2つとは何なのでしょうか?
睡眠時無呼吸症候群は、酸素不足をもたらすので危険
無呼吸症候群が悪影響を与える1つ目は、酸素です。
上記5つの中でも、不足するとすぐに身体に影響が出るのが酸素。
他のものは、なくてもしばらくは生きることが可能です。しかし、酸素は5~10分なくなるだけで死に至ります。
人間はどんなときでも、酸素を必要としています。
活動中は、酸素を使って身体や頭を動かしています。睡眠中は、酸素を使って体力を回復させます。
もし睡眠中に酸素が不足すると、体力をうまく回復させることができなくなります。朝目覚めても、疲れが全然取れていない状態がずっと続くことになるのです。
そうなると、毎日をエネルギッシュに楽しく過ごすことが難しくなります。
睡眠時無呼吸症候群は、私たち人間にとって何よりも大事な酸素を不足状態にし、身体の回復を妨げるので危険です。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠不足をもたらすので危険
私たち人間は、数日くらいなら寝なくても行動できます。しかしずっと寝ないことは不可能です。
これは携帯電話を充電しないと、電池が切れて使えなくなるのと同じことです。
活動と休息は、どちらも人間にとって必要不可欠なのです。
睡眠には「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」があり、それぞれ交感神経と副交感神経が働きます。
交感神経は身体を活動状態にして、副交感神経は体を休息状態にします。
この2つの自立神経は正反対の関係性にあり、一方が働いているときはもう一方は休憩します。
睡眠時無呼吸症候群になると、深い眠り(ノンレム睡眠)になかなかつけません。
睡眠中のほとんどの時間が浅い眠り(レム睡眠)なので、ちょっとしたことで目覚めやすく、夢もよく見るようになります。
なかなかノンレム睡眠ができないということは、身体を休息状態にする副交感神経があまり働かないということです。
一見眠っているようでも、身体を活動状態にする交感神経が優勢的に働いて、ほとんど休息ができません。
睡眠時無呼吸症候群は、私たちを睡眠不足にして身体の回復を妨げるので危険です。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、次の3つの理由から危険だと言えます。
(1)実際に事故などを起こすほど悪化するまで気づかない
(2)酸素不足を引き起こし、身体の回復を妨げる
(3)睡眠不足を引き起こし、身体の回復を妨げる
活動して体力を消耗した後に、それを回復できなかったらどうなるでしょうか?
自分の体力が回復していないことに、ずっと気づかなかったらどうなるでしょうか?
いつか力尽きてしまうのは確実です。
睡眠時無呼吸症候群は、このように身体の回復手段を鈍らせ、そのことに気づかせないという側面を持っているので厄介なのです。
無呼吸症候群はなかなか自覚しにくいですが、特徴的な症状を知っていれば早期に気づきやすくなります。
『睡眠時無呼吸症候群の特徴と症状』を参考にしてみてください。

