
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が厄介なのは、自分ではなかなか気づけないということです。
寝ている間のことなので、誰かに指摘されないと初期段階で気づくのはかなり難しいのです。
一般的な病気「風邪」などではこんなことはありえません。「熱がある、体がだるい、風邪かも?」というように自覚症状があるので、自分で何かしらの対処ができます。
しかし睡眠時無呼吸症候群は違います。重症になるまで、自分がそんな症状になっているとは気づきもしないのです。自分で気づいていないのだから治療のしようがない。それが怖いのです。
『睡眠時無呼吸症候群の定義と種類』で説明したように、睡眠時無呼吸症候群は人間に最も必要な「酸素」に深くに関わってきます。自分で気づかない状態が続くと、少なからず影響が出てきます。
もしあなたが、一人で寝ていたりして他の人に指摘してもらうのが難しい状況なのであれば、睡眠時無呼吸症候群の特徴を理解しておくと早期発見につながります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の特徴
もし人に指摘されない状況なのであれば、自分で気づくしかありません。
睡眠時無呼吸症候群の人の代表的な特徴は次のようなものです。
・大きないびき
・日中の強い眠気
・ちょっとした頭痛や倦怠感
・夜、何度もトイレに起きる
・苦しそうな睡眠
・物忘れ
どうでしょうか?当てはまるものはないですか?
日中の眠気や、夜のトイレや物忘れなどは、睡眠時無呼吸症候群でない人でも普通に起こります。
だから気づきにくくて厄介なのですが、一般的に睡眠時無呼吸症候群の人はそのような特徴がより多く現れます。
「今日は疲れていたからだ」「飲みすぎたからだ」で終わらせるのではなく、このような特徴が頻繁に起こるようでしたら睡眠時無呼吸症候群を一度疑ってみてください。
疑ってみて間違っていたら、自分が健康だという安心が得られます。
少しでも不安な方は一度病院に行く、もしくは周りの人に無呼吸になっていないか聞く、自分のいびきを録音してみるなど、何かしらの取り組みをしてみてください。
ちょっとしたことで済めばいのですが、そのままにしておくと重大な事態に陥る可能性もあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状
睡眠時無呼吸症候群の人に上記のような特徴が現れるのは、酸素不足になるからです。
酸素不足になることで、正常な睡眠が取れなくなり体が休まらないのです。このような状況は中途覚醒と呼ばれています。
睡眠時無呼吸症候群の症状は、一般的に次のように分類できます。
酸素不足に起因するもの
・頭痛・疲れ・記憶力や集中力の低下・中途覚醒
中途覚醒に起因するもの
・日中の強い眠気・高血圧・不整脈・高血糖・抑うつ
酸素不足と中途覚醒、その症状がどちらに起因するかは曖昧なものが多いです。
酸素不足になる
→中途覚醒が頻繁に起こるようになる
→副交感神経が働かない
→高血圧などの症状に繋がっていく
睡眠時無呼吸症候群の症状は、このような流れで悪化していきます。
無呼吸症候群になると、人間の生活の中で「睡眠」という重要な回復作業が正常にできなくなります。これにより、上記以外にも数え切れないほどの不都合な症状が現れてくると考えられます。
でも初期段階では気づかないのです。
睡眠時無呼吸症候群が世の中に知られたのは、睡眠時無呼吸を患う運転手の列車やバス、タクシー、トラックなどが、居眠り運転で大事故を起こしたからです。
事故を起こした本人も、何でこんなことになっているのか、おそらく全く理解できなかったことでしょう。もしかしたら「疲れていたから眠ってしまった」なんて思っていたのかもしれません。
何度も言いますが、睡眠時無呼吸症候群はそれほど気づきにくいのです。
そして通常の病気と違うのは、自分だけでなく周りに大きな影響を与える危険性があるということです。その危険性は絶対に自覚しておかなければなりません。私のような老ぼれが、子供を巻き込む事故などを起こしては死んでも死に切れません。
ではどのように対処していけばよいのでしょうか?
まずは睡眠時無呼吸症候群の原因をしっかりと理解することです。原因を理解しておけば、対策を立てることができます。
そのステップを抜かして、いきなりCPAP(シーパップ)などの機器に頼っている人が多いように思います。まずは自分で理解することが最も重要です。
もしまだ『睡眠時無呼吸症候群の定義と種類』を読んでいない方がおられましたら、一度目を通しておくことをおすすめします。
敵をしっかりと理解しておくことが、勝つための第一歩です。
焦らずに行きましょう。
